菊月

一年の節目となる日の行事「五節句」のひとつに数えられる、「重陽（ちょうよう）」。
古来より延寿の力があるとされていた「菊」を用いて不老長寿を願うことから、
「菊の節句」とも呼ばれています。

古くは宮中行事として、菊を眺めながら宴を催したり、
菊を用いて厄祓いや長寿祈願をしていました。
酒に菊の花びらを浮かべる「菊酒」や、菊を持ち寄って優劣を競う「菊合わせ」など、
現代にも様々な風習が伝えられています。

「菊月（きくつき）」は、重陽の節句に“菊酒”を呑む風習にあやかり、
盃に浮かぶ菊の姿を模した干菓子です。
焼酎で風味づけした錦玉に干し菊を散らして仕上げました。
シャリッとした軽い食感とともに、ほどよく香る焼酎の風味をお愉しみいただけます。

菊の芳香と気品高さによって邪気を祓い、寿命を延ばすと考えられてきた菊酒──。
長寿への願いが込められた縁起のよい菓子として、
ご自宅用にはもちろん手みやげにも最適です。